
内容の紹介と合わせて、超マジメに感想を書いてみました(;・∀・)
目次はこのようになっているのですが

公式ページから引用させていただくと
【友‐愛を超えて】
この世でひとつだけの、かけがえのない絆 / 悠木碧×斎藤千和 [司会・構成=上田麻由子]
【『まどか☆マギカ』 へ至る道】
この世界に希望がある理由 / 虚淵玄×田中ロミオ [司会・構成=村上裕一]
【カラー口絵】
〜わたしたちの魔法少女 トリビュート・イラストギャラリー〜
志村貴子 今日マチ子 吾妻ひでお 尾崎智美 篠房六郎 西島大介 道満晴明 前田浩孝
『魔法少女まどか☆マギカ』 全話解説 / 中田健太郎
【まどかとは何か?】
まどか☆エチカ、あるいはキャラの倫理 / 斎藤環
少女たちの祈り 崇高さの起源について / 村上裕一
【虚淵玄という男】
eternal return 虚淵玄論 / 飯田一史
【新しい映像原理のために】
螺旋の理に導かれて / 中田健太郎×長岡司英
【美術のフレームから見る 『まどか☆マギカ』】
魔法少女たちの舞台装置 / 石岡良治
【魔法少女の可能性】
更新される 「魔法少女もの」 アニメ史における 『まどか☆マギカ』 / 小川びい×泉信行
魔法少女と緋牡丹博徒 / 石田美紀
【音楽という魔法】
ClariS が触れたセカイと現実、梶浦由記が包んだ情景 『まどか☆マギカ』 の音楽 / 冨田明宏
【『まどか☆マギカ』 の時代と未来】
メディアにおける/としての『魔法少女まどか☆マギカ』
オタク/サブカルの終わりと一〇年代 / さやわか×ばるぼら
2011年版オタク vs サブカル大戦争
『魔法少女まどか☆マギカ』 が 『SWITCH』 の表紙になるまで / 加野瀬未友
【資料】
魔法少女まどか☆マギカ事典 / 飯田一史
『魔法少女まどか☆マギカ』 キャスト・スタッフリスト
と超豪華内容となっています!
恥ずかしながらボリュームがありすぎてまだ全部読み切れておらず、流し読み状態ですがこれは魔法少女まどか☆マギカにハマった人なら読んでおくべき一冊ですね!
【友‐愛を超えて】ではまどかxほむほむの中の人対談、オーディションの時の話やどのような気持ちでアフレコをされていたかなどなかなか興味深い話をされています。
【『まどか☆マギカ』 へ至る道】では脚本家の虚淵玄氏と田中ロミオ氏の対談なのですがとにかく読んでいてやっぱり、なんだかんだいって虚淵玄氏はすごいと思いました・・・。そこにイヌカレー氏のあの世界感が底上げして、まどマギという作品ができたことを感じさせる対談でした。ちなみに個人的ベスト3に入っているゲームであるNEC PC98のDOS時代のelfのエロゲ「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」が話題に出てきたのにはちょっと感動( TДT) まあシュタゲもそうですが時間の概念を物語の根幹にもってきた作品を語るときにはYU-NOは外せませんよね!
『魔法少女まどか☆マギカ』 全話解説 では最初のカラーページを使って各話の名シーン?のカットと概要の話が載っており、再度各話を思い出しながら読めました。
【まどかとは何か?】では1つめは斎藤環氏が精神科医、評論家という観点からまどマギを語られています。個人的に一番印象が残った言葉は『「魔法少女」は「精神病」である』です。まあ・・・分からないこともないです(苦笑)
2つめは批評家の村上裕一氏の批評ですがこの方をネットで調べてみるとまだ20代の方なんですね。にも関わらずなかなか興味深い批評をされていて非常にこの方の他の批評が読みたくなってきました( ̄△ ̄;) 個人的に私の好きなアニメの1つであるシムーンを題材に取り上げられていたことがちょっとうれしかったです(笑)
【虚淵玄という男】ではライターの飯田一史氏の視点で虚淵玄氏を語られています。これまた色々、懐かしいというか今まで流行ったアニメのタイトルが出てくるのですが実に納得させられる文章でした。
【新しい映像原理のために】ではフランス文学者、漫画研究者でもある中田健太郎氏と長岡司英氏の映像面での対談。たくさんのシーンをいろいろな切り口でコメントされているのですがこれも実に面白かったです。こういう視点でアニメを見るとまた違うものになるなぁと考えさせられる内容でした。
【美術のフレームから見る 『まどか☆マギカ』】では表象文化論を専攻されている石岡良治氏による批評ですがキュゥべえや異空間、ワルプルギスの夜に現れる舞台装置の魔女などいろいろな観点で述べられています。
【魔法少女の可能性】では1つ目はライターの小川びい氏と漫画研究家の泉信行氏による魔法少女といった内容での対談。これまた懐かしいタイトルがいっぱい出てきます(笑) ちょっと魔法少女とは違いますがこの辺のジャンルといえば個人的にはやはり美少女戦士セーラームーン、カードキャプターさくら、怪盗セイントテール、魔法少女プリティサミーあたりが身近かなぁ(;・∀・)
2つ目では映像文化論研究者の石田美紀氏による批評。“少女に裏街道を歩ませる『まどか☆マギカ』は、変格の「魔法少女もの」である”という記述が実に納得させられました。私も魔法少女ものといえばやっぱり明るい系が多いイメージがあるのでそれをいい意味で裏切ってくれる作品なところがハマってしまった理由かもしれません(^^;
【音楽という魔法】ではライターの冨田明宏氏による、オープニングを歌っている謎の中学生ユニット ClariS の話やエンディングやBGMなどを手がける梶原由記氏の話となっています。まどマギはホント曲もいいです・・・BD版に特典で付いてるサントラはよく聞いてますヽ(´∇`)ノ
【『まどか☆マギカ』 の時代と未来】では1つ目はライターのさやわか氏とネットワーカーのばるぼら氏がメディアにおける/としての『魔法少女まどか☆マギカ』ということで対談されています。まどマギがいろいろな雑誌の表紙に取り上げらた件やオタク/サブカルに関して話されていますがその最中を生きてきた私にとっては実に身近に思える内容でした。
2つ目はライターの加野瀬未友氏が2011年版オタクVSサブカル大戦争というタイトルでオタクとサブカルについて語られています。私の中ではいまいちはっきりオタク系とサブカル系の違いが分からないのでなかなか難しい内容でした(^^;
まだ隅々まで読み切れていませんが魔法少女まどか☆マギカを中心にこれほどマジメに批評された本はなかなか無いのではないでしょうか。
実にいろいろ考えさせられる一冊でした。
ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を【AA】
![ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を [ムック] / 青土社 (刊) ユリイカ2011年11月臨時増刊号 総特集=魔法少女まどか☆マギカ 魔法少女に花束を [ムック] / 青土社 (刊)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51eQCWg8YzL._SL160_.jpg)
ラベル:アニメ